積まれた本

ネット小説名作レビュー

カテゴリー: 純文学

(22件)

ゴミ部屋世界 by okera

あらすじ

 俺の部屋はゴミに埋もれて足の踏み場もない。俺は極度の人見知りで大学へ行くだけでへとへとに疲れてしまう。ゴミではあっても、物に囲まれている方が不安が和らぐ気がした。
 冬の近づく寒い日に、俺は高校生の頃好きだった女の子とバス停にいる夢を見る。目を覚ました後も親切だった彼女のことを思うが、臆病な俺は連絡をとろうとはしなかった。

東京トマト by きうい餅

あらすじ

 漫画家になるため半年前に家出した私は、東京から母へ手紙を出す。元気でやっています。実家のトマトが食べたいけど、東京のトマトもおいしいですと。その後私は出版社に自作の漫画を持ち込むが相手にされず、母へまた便りを書く。本当は東京のトマトより母さんのトマトが何千倍もおいしい。私はおいしいトマトなしには生きられません。食べに帰ってもいいですか。

ピストルがほしい by 両角忘夜

あらすじ

 小学生の頃あたしと遊んでいた2歳年上の高木君は、中学生になってからひどいいじめを受けて重傷を負い、家族そろってどこかへ引っ越してしまう。
 高校卒業後うどん屋でアルバイトを始めたあたしは、駅前の公園で高木君と再会する。手に入れたピストルで、むかし自分をイジメた奴らを殺したい、と語る高木くんに、あたしは何となく、一杯のうどんを食べてもらいたいと思う。
(一部を作品あらすじより引用)

毒を飲む男 by あげの紫

あらすじ

 バーでたまたま隣に座った男は「人類はまだ進化できる!」と言って、マスターに「いつもの」を注文する。マスターは渋々ジンライムを作り、そこにブヨブヨした不思議なものを垂らす。それは猛毒のふぐの肝だった。男は定期的にこれを飲んでふぐ毒に体をならしているのだ。それが人類の進化だと言うのである。私は男がいつふぐ毒で死ぬかに興味を持つが、彼は毒ではなく階段から落ちて死んだ。

空き地の山羊 by オカワダアキナ

あらすじ

 中学生の琴美は学校をサボって無職の叔父とゲーセンへ遊びに行く。叔父さんはクレーンゲームが得意中の得意で、琴美にエイリアンのぬいぐるみをとってやる。エイリアンハンターだ。
 自分も叔父も地球に生まれなければよかったと琴美は思う。遠い星で叔父はエイリアンを捕まえて暮らしを立て、そこでは琴美も、意地の悪いクラスメイトのいる学校へ通う必要はないのだ。

ありがとう by 蒼柳 洋

あらすじ

 東京で働く新米医師の僕は、急に死んでしまった祖父の葬儀に参列する。僕に医者になるきっかけをくれたのも、大学医学部への入学資金を快く貸してくれたのも祖父だったが、若い僕は祖父にろくに顔も見せないまま彼の死を迎えたのだった。僕は、祖父が生きているうちに「ありがとう」と言いそびれたことを後悔する。