積まれた本

ネット小説名作レビュー

カテゴリー: 青春小説

(15件)

バニーガールと透明 by 野足夏南

あらすじ

 文化祭のお化け屋敷で透明人間の役を割り当てられた地味な男子中学生、野宮慎一は、同級生の片桐日奈子が好きだが度胸がなくて行動を起こせずにいる。ある帰りしなにバニーガールの恰好をしたデリヘル嬢に出会った慎一は、お金を盗んで逃げる途中だった彼女に巻き込まれてそばの神社までやって来た。そこで彼は、近所の屋敷で得意客の葬式があるから香典を渡して来てほしいと、バニーガールに頼まれる。

カクヨムで己のフェティシズムを前面に出している俺が読み専の彼女にユーザー名を明かせるわけがない! by 陽野ひまわり

あらすじ

 小説投稿サイトのカクヨムで、股上の浅いパンツからギリギリ見える女性のお尻の上部のくぼみ「ギリくぼ」の普及をもくろむ大学生の倉田くん。読者としての彼は『兄と妹のチートすぎる異世界生活』というネット小説を応援しているが、残念ながらほかの人には評価されない。彼は同級生のカクヨム友だち、坂下さんに繰り返しこの小説を薦めるものの、なぜか彼女は生返事をするばかりだった。

マインスイーパ ~二人の地雷処理者~ by 夜行一儀

あらすじ

 大学で人気の美女、横井かすみの一声で始まったマインスイーパ大会(※)。高校以来かすみに片想いするマインスイーパプレーヤー、鮒木も彼女に請われて参加する。男の意地にかけても、かすみの恋人、銀崎に負けるわけにはいかないが、敵の実力は鮒木の想像を遥かに超えていた。
(※マインスイーパは数独などと同系統のフリーPCゲーム。)

へこんだ時にはカフカの言葉がよく沁みる(三十と一夜の短篇第7回) by 猫の玉三郎

あらすじ

 エイリアンの産卵のものまねをしてあごが外れた少年と、晩ご飯のメニューをかっこよくアレンジしたノート(例:聖剣エクスカリバーで刻まれし純白のTOFU)をSNSに公開された少年。胸の痛みにたえる若い彼らを、文豪カフカのネガティブな名言がそっとなぐさめる。

おんぼろ電車 by プロッター

あらすじ

 若さに甘えてフリーターを続けるうちに35歳の誕生日を迎えた光一は、大きな借金を作ってオートバイを買う。だがスピードの出しすぎで事故を起こして数日で壊してしまい、自業自得の理由により同時に職も失う。光一は絶望して自殺を企てるが、人生の最後にと昔住んだN市を訪れ、子供の頃に死んだ従姉妹マリ子との思い出があるチンチン電車に乗る。そこで彼は、車両の壁のすき間にマリ子が残したメモ書きの紙片を見つける。

木下町子と夏休みたち by 桜草 野和

あらすじ

 映画監督になる夢を抱いて沖縄から上京した木下町子。でもそれは実現せず広告制作会社に入る。いつも忙しいし時々つらいこともあるが、毎年やって来る夏休みが町子の楽しみだ。
 夏休みには色々なことが起こり、何度か男との出会いもあった。だけど35歳になんなんとする町子は今も1人のままだ。酒に酔ってあほなことをしながらも、自分の人生や恋愛を考えずにはいられない。

手紙と剣と by quiet

あらすじ

 大学のサークルでアニメを見る毎日を送る俺は、よくおかしな夢を見る。いつもかわいい女の子が出て来て、勇者の証である手紙と剣をさし出し「世界を救って」と頼む。しかし俺は何もしない。夢の少女はやがて「救われない世界を諦めて生きることにしたよ。私は幸せだ」などと言い出し、ついにはこんなことを言う。君はどうしようもない世界を変えてやろうと思った。でも振るうべき剣がなかったんだ。

ゴミ部屋世界 by okera

あらすじ

 俺の部屋はゴミに埋もれて足の踏み場もない。俺は極度の人見知りで大学へ行くだけでへとへとに疲れてしまう。ゴミではあっても、物に囲まれている方が不安が和らぐ気がした。
 冬の近づく寒い日に、俺は高校生の頃好きだった女の子とバス停にいる夢を見る。目を覚ました後も親切だった彼女のことを思うが、臆病な俺は連絡をとろうとはしなかった。

カメの恩返し by ぴーくおっど

あらすじ

 フリーターの青年ヨシムラタクミはみじめな生活と孤独に疲れ、1人で過ごすクリスマスを嘆いていた。ラブホテルのゴミを見た時に彼の心は折れる。
俺、もう苦しいんだ、コマチ
 ペットのカメにタクミは言う。子ガメの時分に外で助けて以来アパートで飼っている雌のカメだ。それから不意の眠りに落ちたタクミが目を覚ますと、コマチが絶世の美女となって彼の前に現れた。

熊猫パンチドランカー by 藍澤ユキ

あらすじ

 都内のぼろアパートに引っ越した男子大生の晶良は、そこに住むパンクにいちゃんの勧誘によりロックバンド「熊猫パンチドランカー」に加入する。人を使うことを屁とも思わない女リーダーのシーナをはじめくせのあるメンバーばかりだが、ライブは大いに盛り上がり、晶良も何だかんだで楽しんでいた。活動を続けるうちに晶良はバンドのファンや中学の同級生の女の子からアプローチを受けるが、なかなか態度をはっきりさせない。

(作品非公開)in by Unknown

あらすじ

 みぞおちまで上げたずぼんに、服のすそを「イン」しなければ気がすまない奈良員介は、高校の学制服をもずぼんの中に入れてしまう。白い目で見られ人間不信におちいりながらもポリシーを曲げない彼は、ある日担任に呼び出され、ちゃんと制服を着なければ停学にすると告げられる。結局員介は停学をくらい、クラスの女子が員介の服装をまねたことで問題はさらに大きくなる。

心臓が弾ける音を聞く by 山田ひつじ

あらすじ

 アニメが大好きな女子高生、摩耶はその趣味を隠してクラスの中心人物の1人になった。でも、クラスメイトの亜衣に思いがけずオタクがばれてしまう。好きなものを隠してまで友達を維持しようとするのを見て、亜衣は摩耶をライブハイスへ連れて行く。そこで、ステージへ上がった亜衣は
好きなものを好きって言えない人生はクソだ!
 と言って摩耶にアニメソングを歌わせる。
(一部を作品より引用)

ばらばら、わた死 by 幻渓愛衣

あらすじ

 学生でありながらの生きることに嫌気の差した私は、死んで、ばらばらになって、女でなくなってしまいたい思いを抱いている。中学生だった頃、私は男が電車に飛び込むのを見たことがある。ぐちゃぐちゃの肉片になってしまった彼がうらやましい。
 ある日私は「今日、死のう」と決心して電車で出かける。しかし、たまたまそばを通りかかった橘諸兄塚が気になり立ち寄ってみることにした。