積まれた本

ネット小説名作レビュー

長さ: 掌編

(29件)

〜2,000文字

(作品非公開)定時姫 by Unknown

あらすじ

 わたしは定時であがるのがだいすき。みんな残業してるからとか、ひんしゅく買うかなとか、そんなばかみたいなことはどうでもいい。
 私の頭の中の君はみんなにきらわれて、教室の窓からいつも外を見ている。君が今日も光速で学校を去るなら、わたしも光速で職場を去る。わたしといっしょにきらわれよう。
(一部を作品より引用)

男子の仕事 by プロッター

あらすじ

 一流の国鉄機関手である父は私のほこりだった。私たち一家の暮らしも蒸気機関車とともにあった。でも、私たちの住む広島の鉄道にもとうとう電化の波が押し寄せ、父は大好きな蒸気機関車から電車への鞍替えを余儀なくされる……。と思ったら母が言った。
広島よりも西はまだ蒸気機関車のままなんじゃありません? ならば私たちがそこへ引っ越せばいいじゃありませんか。

J-POPによくある歌詞だらけの桃太郎 by 星井七億

あらすじ

 昔々、おじいさんとおばあさんが都会の人混みの中でいつしか自分を見失いそうになっていました。ある日おばあさんが川で拾って来た大きな桃を割ると中から赤ん坊が現れました。桃太郎と名づけられた男の子はすくすくと成長し、やがて鬼退治の旅に出ます。桃太郎は臆病な自分を乗り越えて鬼退治へと小さな一歩を今確かに踏みしめていきました。
(一部を作品より引用)

走れ by 梨

あらすじ

 俺は太陽に向かって今日も走る。昼も夜も、何年でも走り続ける。途中で、ロケットを作っているとか、太陽はやめて月に向かうことにしたとか言う奴らに会った。ばか野郎。そんなことをしている暇があったら今すぐ太陽に向かって走れ。

話す魚 by 富山 晴京

あらすじ

 僕の家の壁や床の中を魚が泳ぐようになった。はじめは恐かったけど、やがて無害であることが分かってなれてきた。ある日魚が口をきいた時はさすがに驚いたが、その後はやつらとも仲よくなり、ドストエフスキーのことなんかを含めて色々な話をした。

不安全 by 午前深夜

あらすじ

 大学中退後、何年もぷらぷらした末にようやく就職にこぎ着けた俺。今の会社に入って半年たつが、まだまだ分からないことが多い。特に分からないのが安全ピンだ。成績優秀者として安全ピンを贈呈され感激する社員。自分の指よりも安全ピンの安全を優先する先輩。壁に目をやれば「安全ピン第一」の看板。ねえみんな、それマジで言ってんの?

東京トマト by きうい餅

あらすじ

 漫画家になるため半年前に家出した私は、東京から母へ手紙を出す。元気でやっています。実家のトマトが食べたいけど、東京のトマトもおいしいですと。その後私は出版社に自作の漫画を持ち込むが相手にされず、母へまた便りを書く。本当は東京のトマトより母さんのトマトが何千倍もおいしい。私はおいしいトマトなしには生きられません。食べに帰ってもいいですか。

もしも矢沢永吉が桃太郎を朗読したら by 星井七億

あらすじ

 昔々、お婆さんが川へ洗濯に行くとビッグな桃が流れてきたので、拾って切ってみると中から赤ん坊が生まれた。桃からうまれた子供。ヤバイ、って思ったよね。男の子は桃太郎と名づけられてすくすくと成長する。やがて、ドラマチックな生き方しかできない桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に行くと言い出した。
(一部を作品より引用)

毒を飲む男 by あげの紫

あらすじ

 バーでたまたま隣に座った男は「人類はまだ進化できる!」と言って、マスターに「いつもの」を注文する。マスターは渋々ジンライムを作り、そこにブヨブヨした不思議なものを垂らす。それは猛毒のふぐの肝だった。男は定期的にこれを飲んでふぐ毒に体をならしているのだ。それが人類の進化だと言うのである。私は男がいつふぐ毒で死ぬかに興味を持つが、彼は毒ではなく階段から落ちて死んだ。