積まれた本

ネット小説名作レビュー

ロウジンゲーム by 良月一成

あらすじ

 重病の治療のためにコールドスリープを行っていた15歳の少年ミツルは、200年後のスペースコロニーで目を覚ます。コロニーがテロで破壊されたためミツルたちは地球行きの宇宙船に乗りこむが、12人の乗客のうち正体の分からない誰かが、1日に1人の人間を衰弱死させる奇病「ロウジン」に侵されてしまう。ロウジンを特定する乗客たちの努力もむなしく、逃げ場のない宇宙船の中でロウジンは彼らを次々と死に追いやる。

ブラボー! オー、ブラボー!! by タカテン

あらすじ

 人間離れしたパワーを持ちながらまったく女に持てない男ブラボー・O・ブラボーは、レイパーという街を治める大商人の娘イミアと出会って一目惚れする。彼はモンスターの大軍に襲われているというレイパーの街を救うことをイミアに約束し、従者の美少女魔法使いオルノア、ライバルの戦闘狂王子エイメンにイミアを加えた3人とともに、世界の地下に広がる大迷宮を通って、レイパーの街へ向かう。

サイコパスハンター・零 ~百合と外道と疾走するウロボロス~ by 春風小夏

あらすじ

 妊婦の腹を裂いて胎児をとり出し、代わりに別の被害者の乳房を切り取ってそこへ詰め込むという、とんでもない連続猟奇殺人事件の捜査を行う美人刑事の杏里。被害者は全部で4人おり、環状地下鉄の線路沿いに事件は起こっていた。杏里のガールフレンド、零の知恵を借りて推測された犯人の動機は何と、円形の巨大魔方陣を作って何者かを呼び出すことだった。

私の頭も、脳みそごと by 安室凛

あらすじ

 アラサーになって行きつけの飲み屋ができた私は、そこで1人の男と知り合う。ある日、私が食べ終えたアジの開きを見て彼が言った。
その魚の頭、食べてもいい?
 この言葉の持つ強烈なインパクトと親しさにとらわれて、私は甘い気持ちで、そのことを繰り返し思い返すようになった。

右カウンター赤道より by 梧桐彰

あらすじ

 インドネシアでボクシングジムを経営する33歳のお人好しボクサー、ロニー・ハスワントのもとに、彼に不釣り合いな強敵との試合の依頼が日本から持ち込まれた。ロニーの居候をしている日本人ボクサーのアキラは、勝目がないと考えて試合をあきらめさせようとするが、ロニーは出ると言ってゆずらない。だが、やむなく練習につき合ったアキラはロニーの非凡な潜在能力に気づき、2人がかりで猛特訓を始める。

カクヨムで己のフェティシズムを前面に出している俺が読み専の彼女にユーザー名を明かせるわけがない! by 陽野ひまわり

あらすじ

 小説投稿サイトのカクヨムで、股上の浅いパンツからギリギリ見える女性のお尻の上部のくぼみ「ギリくぼ」の普及をもくろむ大学生の倉田くん。読者としての彼は『兄と妹のチートすぎる異世界生活』というネット小説を応援しているが、残念ながらほかの人には評価されない。彼は同級生のカクヨム友だち、坂下さんに繰り返しこの小説を薦めるものの、なぜか彼女は生返事をするばかりだった。

友達から聞いた、生まれる前の話。 by おこげ依存症

あらすじ

 床も壁も天上も真っ白に塗り上げられた部屋に5人の人と5つのクローゼットがあり、彼らが同時に1つずつクローゼットを開けると4つは爆発してしまう。残った1人は自分を成功者だと思い込んで空のクローゼットへ入るが、そこは暗くて窮屈な所で、しかも外へ出ることができない。そこで悟る。いずれここからは出られるが元の部屋へは戻れない。出た先にあるのは少し広いだけの牢獄なのだ。

マインスイーパ ~二人の地雷処理者~ by 夜行一儀

あらすじ

 大学で人気の美女、横井かすみの一声で始まったマインスイーパ大会(※)。高校以来かすみに片想いするマインスイーパプレーヤー、鮒木も彼女に請われて参加する。男の意地にかけても、かすみの恋人、銀崎に負けるわけにはいかないが、敵の実力は鮒木の想像を遥かに超えていた。
(※マインスイーパは数独などと同系統のフリーPCゲーム。)

ミツバチを抱いて眠る夜 by まな

あらすじ

 中学生のルリ子は時々大きなミツバチの夢を見る。彼女は巨大なミツバチに抱え込まれて腹を刺され、どろりとした血を流すのだ。ミツバチの夢を見た日には生理がある。
 ルリ子は、自分を刺すし羽音もうるさいミツバチが嫌いだ。彼女の周りに集まる自分勝手な人間たちもミツバチと変わらない。ルリ子は悪い子になって彼らを傷つけたい欲求を抱く。

家畜の檻 by 豆宮 ふう

あらすじ

 食肉用の家畜として育った少女めめは、外の世界で暮すために、仲間の少女ぽっぽ、少年みみとともに農場を脱走する。その日のうちに彼らは街で偶然出会ったノダという教師の家に匿われることになった。
 ある日酒に酔ってくだを巻くノダはめめを襲おうとする。そのこともあって農場の外に暮らす人間たちのけがらわしさに幻滅しためめは、自ら農場に帰ることを決める。

週末陰陽師 ~とある陰陽師の保険営業日報~ by 遠藤遼

あらすじ

 不世出の天才陰陽師、小笠原真備は世渡りが下手なために陰陽道の第一線である陰陽庁から下野し、しがない保険営業マンとして働いている。平日は会社に勤め土日に悪霊を調伏する「週末陰陽師」として活動する彼は、保険の営業を通じて、育ちのいい20歳の女性、二条桜子と知り合う。桜子に紹介してもらう顧客の周りにはなぜか霊が多く、彼女自身もある日悪霊に襲われてしまう。

アイスキャンディを売り歩くペンギンの団体 by あおいはる

あらすじ

 高校卒業後、あたしの恋人はアイスキャンディを売り歩くペンギンの団体に入った。彼が言うには、ペンギンが雪に木の棒をすっと突き刺し、すすっと引き抜くと、アイスキャンディができているという。ペンギンのつくるアイスキャンディが気になって、あたしは日に日に眠れなくなり、恋人のことも思い出せなくなっていた。
(一部を作品より引用)

私の白いディオニュソス by 吉岡 幸一

あらすじ

 来館者の少ない山の上の美術館で、私はボランティアの監視員をしている。はじめは物音もしない部屋にじっと坐っているのがつらかったが、そのうち展示室の静かな時間を愛するようになった。しかしある時、学生風の白い青年が現れて私の幸福をかき乱す。彼は何日も美術館に通って絵ではなく私のことをじろじろと見つめ、ついにはほおにふれようと手を伸ばして来た。

ひやかす by 駅員3

あらすじ

「ひやかす」という言葉は、江戸のリサイクル業社が再生紙の材料にする古紙を水で「ひやかし」ている間に、吉原の遊女をからかいに行ったところから生まれたらしい。この職人たちが作っていたのは江戸時代のトイレットペーパーであり、浅草紙と呼ばれたその紙は浅草のりの名前と関係があるとも言われる。