積まれた本

ネット小説名作レビュー

タグ: 希死念慮

(6件)

みにくい羊 by 緋みつ

あらすじ

 あたたかな暗闇の中で、死にたどり着くために、私は羊の数を数える。しかし私の代わりに、柵を乗り越えられない羊たちが真っ黒な血を流して死んでいく。百数えてはふり出しに戻り、また百数えては最初に戻る私に、薄汚れた羊たちが「はやくねむれ」と催促する。

おんぼろ電車 by プロッター

あらすじ

 若さに甘えてフリーターを続けるうちに35歳の誕生日を迎えた光一は、大きな借金を作ってオートバイを買う。だがスピードの出しすぎで事故を起こして数日で壊してしまい、自業自得の理由により同時に職も失う。光一は絶望して自殺を企てるが、人生の最後にと昔住んだN市を訪れ、子供の頃に死んだ従姉妹マリ子との思い出があるチンチン電車に乗る。そこで彼は、車両の壁のすき間にマリ子が残したメモ書きの紙片を見つける。

零士 by シルベスター・スタコーン

あらすじ

 さえないEDの三十路男、零士は義理の息子、輝貴に妻を寝取られて絶望する。彼は無人のボクシングジムで自殺を図るが、すんでのところでジムの会長が帰って来たため一命をとり留め、その縁からボクシングを始める。将来を嘱望されるプロボクサーである輝貴の顔にパンチをぶち込むため、年齢のハンデを乗り越えて零士はトレーニングに励みプロテストにも一発合格。順調に力を蓄えて、日本チャンピオンとなった輝貴に挑戦する。

ばらばら、わた死 by 幻渓愛衣

あらすじ

 学生でありながらの生きることに嫌気の差した私は、死んで、ばらばらになって、女でなくなってしまいたい思いを抱いている。中学生だった頃、私は男が電車に飛び込むのを見たことがある。ぐちゃぐちゃの肉片になってしまった彼がうらやましい。
 ある日私は「今日、死のう」と決心して電車で出かける。しかし、たまたまそばを通りかかった橘諸兄塚が気になり立ち寄ってみることにした。